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30年前の新興住宅地から見えること

30年前の新興住宅地から見えること

不動産投資アドバイザーの小原(こはら)です。

 

GW終盤の昼下がり、いかがお過ごしですか?

 

このGWは天候に恵まれて良い感じですね。私も昨日、実家に帰ってきました。

 

うちの息子は朝5時前に起きておじいちゃんと散歩に出かけていたようです。

息子はおじいちゃんに貸してもらった万歩計の数字を増やすことに熱中して、午前中で1万歩を超えていました。。。

 

うちの実家は絵に描いたような昔の新興住宅街にあります。

結婚して子供ができた団塊の世代が郊外にこぞってマイホームを買い求めていたころに数百世帯の戸建てが一斉に開発された地域です。

 

ということは、地域の住民が一斉にいま70歳前後の高齢者になっているわけです。

 

この辺の築30年以上の戸建てなんていま売っても一千万程度がいいところです。

そうなると売っても次の家の購入資金には足りず、今さらローンを組むこともできません。

だからずっと住み続ける人が多いわけです。

 

実際、周辺の家で建て替えられているのは数十軒に1軒という感じなのでほとんどが以前からの住人でしょう。

 

いまの70歳ってだいぶ元気です。でも10年後とかどうなっちゃうんでしょう。

地域一帯が局所的に超高齢化するわけです。徘徊注意ですよ冗談抜きで。

 

それを見越してか、近所に有料老人ホームができていました。

今は赤字だってウワサでしたが、ニーズはこれから確実に増えていくでしょう。

不動産業や事業としてはこれから面白いでしょうね。

 

ただ、1ヶ月の費用が18万円します。要介護度が高くても15万円です。

家賃と介護と食費込みでなのでそんなに高くないような気もしますが、ただ実際問題これを年金で賄える人ってどれくらいいるんでしょう。

 

家を売っても一千万ですから、5年分くらいにしかなりません。

家を貸しても10万にもならないでしょうし、借りるより買うエリアですからそもそも借り手がいるかも疑問ですので、

今の財産を活用して入所するっていうのは成り立たないでしょう。

 

ましてや子供が負担するっていうのもなんか現実的じゃないですよね。この世代の所得って伸びてないですから。

 

介護保険の支給が切り下げられて自己負担が増えることも十分考えられます。

今の社会保障制度は相互に支え合う仕組みです。

となると高齢者が増えていく一方で現役世代が減っていけば、負担を増やすか支給を減らすかしかないわけです。

 

これ、私の家の問題でもあり、私の実家の地域の問題でもあり、さらに言えば日本全体の問題でもあります。

 

これを解決する方法は二つあると思います。

 

ひとつは、現役世代がもっと稼ぐこと。

 

私たち現役世代がもっと稼げば、まず自分の親を養うことができます。税収も増えて社会保障費も賄えます。

だから現役世代は一生懸命稼がないといけないわけです。

 

もう一つは、現役世代を増やすこと。

 

負担する現役世代の数が増えれば増加する高齢者層を支えることができます。

ただ、子供を増やすといっても簡単ではないしそもそもすぐには大きくならない。

 

となると移民しかないわけ。

折しも観光の世界でインバウンドが白熱している最中。

観光ももちろん良いけど移民政策を考えるのも待ったなしではないでしょうか?

 

移民政策は逆に社会保障の増加につながるっていう反論があるわけですが、でも選択の余地はないと思いますけどね。

 

実際のところ、日本人の自然減を移民が半分補っているために、予想より日本の人口は減っていないんだとか。

やっぱりそっちの方向に行くんでしょう。

 

とここまで徒然に書いてきましたが、高齢者とインバウンド。

この二つがやはり不動産的にもこれから面白いと思いますね〜

 

 

さて、あなたはどう思いますか?

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