ビジネスパーソンのためのプロの不動産投資術 by 外資系400億円ファンドマネージャー

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やっぱりうまい話にはウラがあるのか?

やっぱりうまい話にはウラがあるのか?

先日、コインランドリービジネスのセミナーに出席してきました。

従来のイメージとは違って、

集客力のあるスーパーやホームセンターに出店して、

主婦を主なターゲットにするというものです。

初期投資に対する利回りは20%という

なかなかのもの。

今回は、なぜそのような投資機会が

一般に開放されているのか、

ということを考えてみたいと思います。

(すいません、画像に深い意味はありません。)

初めに言っておきますと、

今回のセミナーには、

バックエンドの商品販売はありません。

つまり、

「こんな美味しい案件があります。

詳しく知りたい方、実践したい方は、

30万円のスクールに入ってください」

ということはないということです。

今回のプロジェクトチームは以下のような

メンバーで構成されています。

・機器を提供するメーカー

・出店先を見つける店舗開発担当

・運営を担う管理会社

このほか、セミナー参加者を募るにあたって、

・すでに実践して成果を上げている事業家

・セミナーの集客をするマーケッター

・第三者の目から事業を評価するコンサルタント

がいました。

チーム構成を見ただけでも、

かなり入念に準備された事業であることがわかります。

ここに、各店舗のオーナーとして

セミナー参加者が加わることが期待されているわけです。

これがセミナーの目的です。

ではなぜ、彼らは自分でやらないのか。

そんなにもうかるなら自分でやればいいんじゃないか。

当然、疑問に思いますよね。

セミナーではそこは明確にはならなかったのですが、

私はそこには2つの狙いがあると考えています。

ひとつは、事業主体を募るという目的です。

今回、最も利益を上げるのは、

おそらく機器を販売するメーカーです。

おそらく、店舗ひとつで2000万円以上の売上になるでしょう。

そりゃ必死で出店先を探しますよね。

でもメーカーの事業は機器を売ることであって、

ランドリー事業をやることではありません。

ランドリー事業を誰かにやってもらって、

その人に機器を買ってもらいたいわけです。

その事業主体を募るのが

今回のセミナーの目的なわけです。

そしてもうひとつの狙いは、資金調達です。

どういうことか、説明していきますね。

もうかる事業なら、セミナー主催者側の人たちで

独占していればいいようなものです。

なぜ彼らは自分たちで独占しないのか。

そこには資金調達の問題があります。

この事業は、一店舗出店するのに3000万円以上かかります。

全額自己資金でやる人もいるかもしれませんが、

通常は融資を受けますよね。

でもこれ、無担保融資になるんですね。

融資を受ける人の与信力と事業の収益性の

2つの評価に基づいて融資可否が判断されます。

そうなると、大規模な企業なら別ですが、

個人や中小企業がやるにはせいぜい数店舗、

それも年に1店舗とか、

絶対数とスピードに限界があります。

そこで事業主体を広く募って、

その人たちに資金調達してもらう。

そして一気に拡大して市場のメジャーシェアを取る。

これが2つ目の狙いです。

実際、今後出店する店舗には統一ブランドを使うようです。

有望な出店先をいち早く押さえて、

統一ブランドで一気に出店して

ブランド力をつけ、集客力をつける。

これがセミナー主催者側の戦略なわけです。

ではその戦略に乗るべきかどうか。

実は事業主体になる私たちにも、

事業による収益以外にも

ある大きなメリットがあります。

そのメリットについては、次回お話しします。

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