ビジネスパーソンのためのプロの不動産投資術 by 外資系400億円ファンドマネージャー

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賃料は13%の上昇、価格は59%の上昇

賃料は13%の上昇、価格は59%の上昇

なんのことかというと、東京のオフィスビルの話です。
 
なかでも、Bクラスビルと言われるビルの価格上昇がハンパない。
 
2013年以降、59%も上がっている。

エコノミストリポート:不動産 2016年予測 都心オフィス賃料はまだ上がる 2016年1月12日特大号

Bクラスビルというと、100億くらいのビルですね。
 
J-REITなんかが公募増資でエクイティを集めて投資するのにちょうどいいサイズです。
 
つまり激戦区なわけです。
 
それでアベノミクスで全体的に上昇している不動産価格の中でも上がり方が突出している。
 
 
もうひとつ注目すべきは、賃料上昇率より価格の上昇率の方がはるかに高いという点です。
 
つまり利回りが低下している。
 
 
賃料は今も上昇傾向にあります。
 
理屈の上では、将来の賃料上昇を見越して、それを先取りする形で高値で取引されている、と説明することも可能です。
 
ただ実態は、買い手側が投資資金を消化しなければならないために、競争で価格がつり上がっているということです。
 
 
個人が取得するような物件でも似たようなことが起きています。
 
つまり、売り希望価格より高い値段で買付を入れる、いわゆる買い上りが起きることがあります。
 
 
これについていくかどうかは、買い手それぞれの状況によって異なります。
 
今すぐにでも買いたい。
低金利で資金調達ができる。
自己資金を厚く入れられる。
 
こんな人は競争に勝つことを主眼として買付を入れるべきです。
 
 
一方で、
 
厚いキャッシュフローを確保したい。
無理のない安全な投資がしたい。
 
という人は基準に合う物件を探す必要があります。
 
 
つまり、自分の目指すものや投資に対する姿勢によって、取るべき戦略が異なるということです。

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